2017年度開始

今日は2017年度の最初の出勤日、年度始めの1日だった。出向者が復帰し、新人が採用されて、そして代わりに別の人が新たに出向して、職場の顔ぶれが少し変わった。


自分は、部署異動も課内異動もなく、評価の仕事の担当で3年目に突入。ただし、課長と直属の係長が異動になり、課内の雰囲気もちょっと変わった。自分にとっては、そりの合わなかった前の課長が転出したのが一番大きな変化だった。前課長は、自分が何か意見や提案をするとことごとくダメ出しする上、反論されると徹底的に相手を批判し打ち負かそうとしてくるという、アサーションの意識の欠片もない、聞く耳を持たないタイプの厄介な人物だった。相手の言うことを否定するのが仕事だと思っているのか、こちらに強く当たった後も、「だからダメなんだ」と持論を展開しこそすれ、「こうすればよくなる」といったフォローは一切なかった。何か言われるたびに非常にフラストレーションがたまったので、次第に意見はしなくなり、ここ1年は会話はおろか近づくことさえ極力避けるようになっていた。おかげで何かと仕事がやりづらかったし、仕事のモチベーションが下がって、メンタルにもダメージを受けた。コミュニケーションを取らないことをマイナス評価されたことから、人事考課も下げられた。とにかく、今まで関わった中で、最も酷い上司だった。その人が学外に異動したのが、4月からの最大の福音である。新課長は、他機関からこの春転入してきたのだが、親しみやすそうな方なのでひとまず安心した。新しい係長も、今まで何回も一緒にサイクリングをしたことのある懇意の方なので、人間関係がすでにできている分、話がしやすくて助かる。仕事外の共通の話題があるというのは、お互いの距離を縮めるために大きな強みになるものだ。係長はまだ仕事の流れすら把握していない状態なので、これから自分が中心になって積極的に係の仕事を動かしていかないといけない。部下に指示や説明をせず、自分で手を動かしてやってしまいがちだった前の係長の時は、業務を主体的に進められず、補助的立場に甘んじていたのに比べると、自分の立場は逆転といえるくらいに大きく転換した。今日はそれを試しながら、よく考えながら仕事に臨んだ。人が仕事で成長するために最も必要なものは、裁量と責任であろう。今までやってきた仕事でも、自分でハンドリングできる実感を持てると、ずい分手ごたえが違うものだし、時に楽しささえも感じるものだ。心の枷が外れたとでも言おうか、今日1日で、自分の中で何かが変わり、自己効力感が持てて業務により前向きになることができた気がした。


仕事の繁忙期であるこれからの3ヶ月は厳しい戦いになるが、去年に比べればずっと恵まれた環境である。責任感と気合いを新たにして、明るく乗りきっていきたい。

(40分)