落胆

今日は、長い長い1日だった。そして、強い徒労感に苛まれた1日だった。


結論から言うと、地元のスキー場でスキーのバッジテスト(技能検定)の2級を受験したのだが、不合格に終わったのである。午前に2時間のレッスンを受け、午後は1時間かけて検定を受け、15時過ぎにようやく結果発表というスケジュールで、検定のために丸1日費やしたにも関わらず、合格することができなかった。そのショックたるや、並大抵のものではなかった。審査が他の受験者と比べられる相対評価なら、運が悪かったとか、他の人が上手かったからと考えて、気持ちを切り替えることもできる。しかし、今回は一定の技術水準を満たすかを測る絶対評価だから、結果に偶然要素はなく、全ては自分のせい。それが、何ともやるせなく、ひたすら無念でならなかった。2級の検定種目は、シュテムターン、パラレルターン大回り、パラレルターン小回りの3種目。このうち、小回りが65点の合格ラインに対して、64点の評価しかもらえず、総合点194点で不合格となってしまった。確かに、小回りは普段しない動作なの
で苦手で、検定でも全然手応えがなかった。だから、不合格なのも公正な評価だと納得はできる。真剣に臨んだつもりではあるが、少し油断があったとも思うし、緊張感が無さすぎたのもいけなかったと思う。何より練習が足りなかった。しかし、失った時間と労力、また何となく抱いていた自分のスキー技術への自信の喪失は、簡単に仕方ないと気持ちを切り替えられるものではなかった。帰宅してからも、それをずっと引きずって、今に至る。


今回が今シーズン最後のスキーのつもりだったが、有終の美を飾れなかったので、何だかモヤモヤしている。あまりにヘコみ過ぎて、一時はスキーの趣味自体から卒業しようかとも考えてしまったが、たかだか技能検定ごときでそれはさすがに行き過ぎだし、これでは卒業ではなく中退になってしまうので、来年も一応続けたいと思っている。人に負けるのなら仕方ないが、自分に負けるのはやはり悔しいものだ。型にはまった滑りを求められる面白くもない検定に再度挑戦するかは分からないが、少なくともこの経験をバネにして、常に課題意識を持って真剣に滑ることを心がけたい。

(携帯、40分)