畑いじり その1

自宅のすぐ前には、我が家が所有している数アールほどの畑がある。自分の住む集落では、田舎ということもあり、だいたいどの家も畑を持っているし、多くの場合は各家のじいちゃんばあちゃんたちがそこで野菜や花を育てている。うちも、長いこと祖父母が野菜づくりをしてきた。キャベツ、キュウリ、ナス、トマト、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャといった食卓によく登場する野菜の多くは畑でつくっている。スーパーに買いに行かずとも、安全でおいしい野菜が家の玄関から徒歩30秒以内で手に入るというのは、田舎ならではの特権の一つであると思う。とはいえ、祖父母ももう80歳を過ぎて高齢になり、畑仕事や野良仕事をやるのは身体的にきつくなってきていたし、認知症の祖母が祖父の畑仕事の粗探しをしては徹底的に悪口を言うのを近くで見ていて祖父がかわいそうで、これ以上畑のことを任せきりにするのは問題があるとも感じていた。そこで、自分も今年から畑仕事に加わり、祖父にやり方を教わりながら、徐々に野菜づくりを受け継いでいくことにした。自分は元々農業に興味があったし、祖父も家の畑での野菜づくりは今後も続けたいと思っていた。長年「いつかやりたい」と思っていたことが、ようやく実現する運びとなったのだった。


今日は畑仕事の第一弾として、午前中、9時から10時半まで、ダイコンとカブの種をまく作業をやってみた。晴れた空の下で、土をいじるのは、デスクワークオンリーの平日の仕事にはない解放感があり、体を動かして適度な負担の作業をするのは実に気持ちのいいものだった。今日まいた種は、早ければ来週にでも発芽するようだ。出勤前に畑に寄るという習慣が、これから始まることになりそうである。


↑自宅前の畑。

↑今回まいた種。

↑まず、石灰と肥料をまいた。

↑次に、耕運機で土を耕した。土に押さえつけ、ひっぱるようにして制御しないと、掘り返さずにどんどん前に進んでしまうので難しい。

↑耕した後は、浅いくぼみをつくる。

↑そこに、水をまく。


↑それからくぼみに種をまく。これは大根の種。目立つように青色に着色されている。一穴に4、5粒ほどまいた。


↑種をまいたら、うすく土をかぶせ、水はけをよくするため(?)のもみ殻をまいた。最後に保温のためのビニールシートをかぶせて種まきは完了。ここまでの作業は1時間20分ほどだった。


↑自宅の石垣に生えている花。

(30分)