2月の春

澄み切った青空がどこまでも広がり、妙高山の全景がはっきりと見えた今日は、まさに快晴。風もなく穏やかで、やわらかい日差しが降り注ぐ屋外は、ぽかぽかと暖かく、日中の気温は10度近くあった。車を運転しているだけでも気持ちのいい、春の確かな足音を感じさせる天気の中、自分は朝10時半から16時過ぎまで職場で過ごした。


前夜は、上司や同僚が帰らないので居残り続けたところ、午前0時を回ってしまい、初めて職場で日をまたぐ経験をした。自分の限界を試す意味もあったのだが、正直言って、これはもうダメだと感じた。頭も働かないし、体もボロボロになる。こういうことはとても続けられない。続けようものなら、命の危険を伴う。そのことを重々意識して、労働時間にセルフリミットを課さなければいけないと思った。


昨夜のダメージはかなり深刻で、今日は1日ずっと頭がずしりと重く、背中全体が痛かった。それでも、仕事関連の本を読んで要約する作業と、職場で導入する新制度の企画書を作る作業に取り組んだ。いずれも本来の業務ではないし、自分でやりたくてやっていることなので、変な話だが楽しかった。旧態依然とした組織をどうやって変えるか、職員の意識をどうやって変えるかということを考えるのは、わくわくする作業だ。小さい組織だからこそ、自分のような大した能力もないヒラが声を挙げて、そうしたことに関与することが出来る。巨大組織だったらよっぽど優秀でなければこんなことは出来ないし、フリーランスだったら組織内部の課題と戦うことは出来ないはずだ。自分の職場は、大き過ぎず小さ過ぎない、ある意味ちょうどいい規模の組織なんだと思う。好きでやっているか、強い使命感に突き動かされていなければ、休日に自主的に職場に行くなんて出来ないし、するべきでもないと思う。平日の日中よりはずっと有意義な時間を過ごすことが出来たと感じた。


職場を出たときには、すでに夕方になっていた。自転車屋に用事があったので少し海に近い方に車を走らせたら、もう雪が全くなくなっていて驚いた。自転車屋のご主人は「さっきも海端を走ってきましたよ」と言っていたし、晴れていればもう十分自転車に乗れるなと思った。自宅でのロードバイクの練習用にと思って三本ローラーを買ったのだが、使わないまま外に走りだすことになるかもしれない。


仕事の中身については、今色んなことが大きく動いているところなので、ある程度進んで結果が固まるまでは詳しくは書けないし、その段階に至るまでは書かないことにしたいと思う。何時に帰っただのということも、ほとんど意味がないので書くのはやめる。このブログの目的は、自分のための備忘録なので、書きたいことのテーマを絞って、一言二言でもいいから、毎日書くようにしたい。仕事以外に何もなかった、何も残らなかったということになってしまっては、後で振り返った時、あまりに味気なさすぎるから。

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