難儀

去年に引き続き、相変わらず若手の幹事をやっている。今夜は事務局トップの事務局長と若手との飲み会を局長のご命令によりセッティングし、自らも若手の一員として参加した。局長は今年4月に着任したばかり。職員がどういうことを考えて、どういうスタンスで仕事をしているかというのを各職員から直接聴いて理解したい、まずは若手の声を聴いてみたい、ということでこうした企画を所望されたようだ。だが、いつもの和気藹藹とした若手の飲み会とは打って変わって、選挙で大敗した候補者の記者会見のような重苦しい空気に支配された会だったので、幹事としては非常に気まずかった。というのも、局長は見た目が強面で取っつきづらい印象を受ける上に、実際厳しく難しいことをバンバン口にして、自己紹介のために立った若手に一人ずつ質問を浴びせ翻弄したので、周りも恐れをなし、言葉を発するのを躊躇してしまって会が盛り上がらなかったのである。ある程度こうした感じになるであろうとは思っていたが、想像以上だった。仕事に対して、意識と内容の両面から高い水準を求める局長の姿勢には、自分も身が引き締まる思いがしたし、定年間際だからといって仕事をなあなあに済まそうとはしないところは、尊敬出来るのだが、とはいえ相手を委縮させてしまってはどうにもならないのではないか。会は3時間ほどで何とか無事終了したが、参加した若手有志で行った二次会が、抑圧されていた反動で多いに盛り上がったのは言うまでもない。

(30分)