徒労

1月に入って以降、ほぼ毎週スキー場に足を運び、ゲレンデの滑走を楽しんできた自分だが、今週末は残念なことに「空振り」に終わることになってしまった。スキーをしに湯沢にまで行きながら、結局一度も滑ることなく帰る羽目になったのである。


事の顛末をことごとく省いてまとめると、「昨日の朝、苗場スキー場に行こうと車で出掛けたが、降雪のせいで湯沢に行くまでの道があまりに酷く、心底疲弊したため、湯沢の市街地までは来たものの苗場まで上るのを断念し、湯沢に一泊して翌朝何もしないまま帰った」ということになる。要するに、天気が最悪なのにスキーに行こうとしたものだから、スキー場まで辿り着く前に中止にせざるを得なくなったということだ。S君と現地で集合したのだが、彼にはつくづく悪いことをしたと思っている。遠くまで来てもらいながら、ろくに滑ることも出来ず、その上夜に外を歩いていて車に水をはね掛けられ、消雪パイプの水で靴がびしょぬれになり、寒く不快な思いをさせてしまったのだから。彼が「今回のは謎の集まりだった」と口にしたのはもっともなことだった。蔵王に行った時がうまく行ったのに比べて、今回はあまりに内容が悪かったので、その落差もあってかなり意気消沈したし、心身共に疲弊した。行きは下道で大変な目にあったので、帰りは高速を使ったのだが、その高速も圧雪路の上に時折雪に見舞われたものだから、神経質な運転を要求され疲れた。まさに、徒労だった。全くの失敗だった。だが、それによって教訓を得ることが出来た。「複数人で泊りがけで行く場合は、前日の夕方までに決行か中止かの判断をする」、「誰がリーダーシップを取り指示や決断をするか、予め明確にしておく」、「雪道を歩くなら、ダサかろうが何だろうが長靴は絶対に必須」という当たり前すぎるほど当たり前なことを、身にしみて痛感させられたのだった。この3点を決して忘れないでおくことが出来れば、今回の出来事にもわずかばかりの意味を見いだせるというものだ。


本当はもっと詳しく書きたいことがあるのだが、もうまともに文章も書けないほど頭が疲れきっているので、今日はもうこれで終わりにしようと思う。かさねがさね、残念でならない。




↑夜は越後湯沢駅前の焼き鳥屋で酒を飲んだ。こういう店の情報収集をしておかなかったのも問題だったし、素泊まりの宿だったので、多分外に出ず部屋で飲むのがベストだった。

(60分)