24

今日で24歳になった。バースデーを祝うため、夕食は一人で外食した。せっかくなので、ご馳走を食べたかった。自分の中でご馳走といえば、何といっても牛の「ステーキ」である。豪勢に行きたかったが、家の近くの洋食屋に行ってみたら定休日で、それならばと少し離れた道の駅に行ってみたものの適当な店がなく、迷った挙句に結局ガストに落ち着くことになった。味に期待できないのは分かっていたが、まあ自分で自分のことを祝うのは一種の「儀式」みたいなものだし、ステーキはご馳走の象徴としての「記号」的な意味合いも小さくなかったので、それでもいいやと思って店に入った。注文して出てきたのは、薄っぺらい上に、パサパサした肉だったが、確かにステーキといえばステーキではあったので、満足はしないながらもそれなりに納得はした。何だか妙な話だ。デザートは「トースト」という名がついているだけあって、結構重たかった。従って、かなり満腹になった。




食事をしながら、自分は24歳になったことの意味合いについて考えていた。子どもの頃は、24歳なんていえばもう立派な大人だと思っていたが(中1のときの担任の先生が当時それくらいの歳だった)、自分は大人と自任するにはまだまだ経験も知識も立ち居振る舞いも不十分で未熟だ。社会人生活もそろそろ2年が経つ。今後はもう未熟さを大目に見てはもらえなくなるだろう。もっと年相応の中身を伴った大人にならないといけない。自分のことを「まだ若い」なんて楽観的に捉えてはいけない。そんな態度で悠長に構えていては、何の成長も得られないから。歳を取ることの重みというのは、非常に大きなものだと心しなければ。24歳の抱負は、次の2つ。(1)物事に優先順位を付けて取り組むこと、(2)面倒くさいと感じることほど優先的に行うこと。シンプルながら難しいことではあるが、これらをしっかり実践し、習慣として定着させられるよう努力するとしよう・・・。


ガストを出た後の帰り道、車内でフジファブリックの「birthday」を聴いた。今日に限らずいつ聴いても胸に響く名曲である。24という数字は、読み方によってはフジ・・・にはならないな。フジなら「22」だ。まあ、それはどうでもいいとしよう。今日が給料日なのも、単なる偶然である。明日からの1日1日を大切に、かつ戦略的に過ごし、次の誕生日には人格が「年相応」に近づけているようにしていきたいと思う。

(45分)