滞留

他課から依頼された資料を作る仕事に丸一週間専念していたら、毎月の給料の計算の仕事が溜まりまくって大変なことになった。昨日資料の提出を済ませたので、今日から給料計算に取りかかるつもりだったのだが、毎月やっているある仕事で数字が合わないアクシデントに見舞われ、その問題の解決のために今日が丸々潰れてしまったため、思惑が外れることとなってしまった。こういう時間のロスは本当に痛いし、一度数字がズレると後で大変に困るということをつくづく実感させられた。自分のしている仕事の結果は、ほとんどの場合単なるの数字の羅列でしかなく、それ自体が何か成果として評価されうるようなタイプのものではないし、結果の数字だけ見て周りが正誤を判断するのは困難である。だから、プロセスの時点で、作業内容・計算方法の確認となぜそうなるのかという理屈の理解を、過剰なくらいに入念に行わなければならない。そして、結果が出たらそれを改めて検証しなければならない。「合計が合っているから個々の数値もこれで合っているはずだ」とか「自動計算される部分だから改めて確かめるまでもない」といった楽観的観測や物ぐさな気持ちは、極めて危険なものだ。ときには、効率を無視して手作業でひたすら電卓を打って確かめなければならないこともある。システマチックにやっているように見えるが、その実泥臭い部分もとても多い、それが給与の仕事である。責任感と緊張感を胸に、来週からまた頑張ってミスのないよう仕事をしたいと思う。

(25分)