SUZUKI

さっきテレビをつけていたら、たまたま「鈴木先生」というドラマの1話目をやっていたので、何となく最後まで見てしまった。中学校教師の鈴木先生が、担任のクラスで起こる問題を独自の教育理論を駆使して解決していくという物語で、原作はマンガなのだそうだ。


1話目から、ずい分強烈な話だったのでびっくりしたが、それゆえにドラマに引き込まれたし、なかなかおもしろかった。今の自分からしてみれば、そんなの大したことじゃないだろ、どっちでもいいじゃないかと思ってしまうようなことでも、子どもは本気で悩んでいるわけで、それに対応する先生たちも真剣に向き合わなければいけない。大変なことだと思う反面、「学校」という閉鎖環境に長いこといたら社会の感覚ともズレちゃうよなと先生側の問題点にも思いを至らせたのだった。まあ、それは大学に就職してしまった自分にもそのまま当てはまることなのだが。自分も中学生や高校生の当時は色々と悩んでいたことだろうが、大人になると都合よく「バカ」になるもので、当時何を考えていたのかすらすっかり忘れて何気なく日常を送っている。その場限りで消え去る些細なことを一生の問題のことのように悩んでいた子どものころも、真剣に考えなければいけない問題を先送りにして漫然と毎日の繰り返しを続ける今も、どちらも滑稽に思えてくる。ドラマを見ながら、そんなことを考えたのだった。


続きが気になるので、来週以降も忘れず視聴するようにしたい。

(30分)