3DS

ニンテンドー3DSの発売日が2011年2月26日であることが発表されたのは、9月29日のこと。自分がそれをGIGAZINEの記事で知ったのは、当日もしくはその翌日のことだった。裸眼で3D映像が見られるなんて、バーチャルボーイに匹敵する革新的なハードだと思い、これは「買い」だと確信した。


だが、自分が3D機能以上に注目した、このハードの最大の特徴だと感じる点は「ゲームボーイソフトをプレイできる」ことである。この機能の搭載により、ゲームボーイアドバンス以降後継機が途切れていて、ニンテンドーDSとは別々になっていた「ゲームボーイ」の系譜が、一本につながることになったのだ。ゲームの歴史を考える上で、歴史と伝統のあるゲームボーイの遺伝子が受け継がれるという事実はしみじみと趣深いものがあるし、過去の膨大なソフト群がプレイ可能になるという点を考えても、この機能の持つ意味は大変に大きなものであると言える。多分、自分が3DSを買ったら、真っ先に過去のGBソフトを部屋の奥底から引っ張り出してきてプレイすることになるだろう。どんなに優れたソフトも、ハードがなくてはそれをプレイすることはできない。技術の進化の中で、ハードの衰退とともにソフトも消えていってしまうことは、ゲーム文化の発展・活性化においては大きな損失となる。Wiiバーチャルコンソールなどのネット配信で過去のソフトを再販売する取り組みもとてもよいことだとは思うが、ゲームボーイが代々受け継いできたソフト(カートリッジ)の「互換性」という手段も非常に優れたものだと思う。


個人的には、ニンテンドー3DSじゃなくて、ゲームボーイ3Dっていう名称でもいいんじゃないかとさえ思うよ。

(30分)