アフターアバター

「いやぁ、映画って本当にいいものですね!」という水野晴郎(みずのはるお)の名言を思い出し、何度も反芻しうなずかされた。今日の夜、友人2人と共に映画館で3D映画「アバター」を見ての率直な感想である。正直言って非の打ち所がなく手放しで賞賛するしかない、映画の新たな時代の扉を開いたと言っていい素晴らしい作品なので、自分ごときがあれこれ言うことは意味をなさないだろう。見ていた2時間40分ほどの間は、自分は惑星パンドラにいて、神秘的でダイナミックな自然の中を縦横に駆け巡り、とても満ちたりた気持ちでいてこの上なく幸せだった。ただそういうことだ。


映画を見た後は、一緒に見た友人たちと興奮してあれこれ感想を述べ合ったのだが、その際冒頭の名言を引用してあるミスをしてしまった。水野晴郎の名前を「はるろう」と言ってしまったのだ。無知を晒してしまった。ああ恥ずかしい恥ずかしい。映画は昔から金曜ロードショー日曜洋画劇場でたくさん見てきたつもりだが、分かっているつもりで分かっていないことは思いのほかたくさんあるようだ。いや、むしろ知らないことのほうが圧倒的に多いのは間違いない。


映画というのは、過去の膨大な蓄積が顕著に後世に影響を与えている文化だから、過去の作品を知れば知るほど今の作品を楽しめるようになるはずだ。もっと多くの映画見て、映画の色んなことを勉強したいなと今心から思っている次第である。

(20分)