タコ

何か自分は、モノに怒りをぶつける際、その対象のことを「タコ」呼ばわりしているようだと最近気付いた。フリーズしたりして挙動の悪いPCや、付きの悪いペンや、足の指をぶつけたドアなんかに対してイラっと来たときに、心の中で(自分の部屋なら時に声に出して)「動けやこのタコ!」「痛ぇなこのタコ野郎!」みたいに反射的に言ってしまっているようだ。自分はおそらく他人に対しては比較的寛容な性格であるほうだと思うのだが(ただしタバコに関する場合は除く)、一方でモノに対しては結構不平不満をぶつけてしまう。ただし言葉など非物理的な形に限ってだが。


でも何でタコなんだろう。変なの。我ながら不思議だ。でもイライラしているときに、そのモノの代わりにタコをイメージしたら何だかへんてこで愉快で、怒りも忘れられそうな気がする。そういう潜在意識が働いてるのかな?そういえば、父は自分が幼い頃、自分をしかる際によく「ボケナス!」と言っていた。罵倒文句に野菜が出てくるなんて、さすが家が専業農家だっただけのことはあるな、と今考えると可笑しさ混じりに納得してしまう。父方の祖父は専業農家だったが、継ぐ人がいないまま自分が5歳のときに亡くなってしまったので、父の実家は今は祖母が一人で住むのみで農家はやめてしまっている。いつか自分も何らかの形で農業に携わりたいなと前々から密かに思っていたりするのだが、考えてみたら自分にも百姓の血が濃く流れている訳なので、なるほどその発想も不自然ではないわけか。とりあえず去年とある事情で買った農業に関する本が家にたくさんあるので、まずは自宅の畑から何か始めてみるとしようか。イチゴとか育ててみたいな。あんまり手がかからなさそうだから。あー早く春来ないかなー。畑もあるけど、チャリで遠くまで行きたいもんだ。

(20分)