生還

1時間半ほど前にやっとアパートに帰ってきた。今日は朝、妙高から長野に向けて出発し、2時間ほど車で走って志賀竜王スキーパークに到着。17時過ぎにそこを発って、再び来た道を戻り、200km近くも走って新潟まで帰るという強行軍だった。


夜間に新たに降り積もった80cmくらいもの雪の中から朝、車を掘り出し、何度もタイヤを取られながら駐車場を抜け出すのに1時間。渋滞する上り坂を、雪の上でタイヤが滑らないよう所々後ろから車体を押しながらゆっくり上ること30分。スキー場では傾斜30度以上の上級者コースに挑戦したところ、腰より高い新雪にハマって転んで雪を被り身動きが取れなくなり、自分の無謀さと未熟さを痛感しながら下のゲレンデまで脱出するのに45分。身動きが取れなくなっている間に先に行ってしまったSと連絡がつかなかったことから読みを見誤り、駐車場に戻って彼が来るのを待つこと1時間半。昨日の事故のショックで壊れたのか帰り道でヘッドライトのハロゲンランプが点かないことが発覚し、ガソリンスタンドで新品との交換費用に4600円。コンタクトレンズの超過装着時間が5時間。・・・などなど。レジャーを楽しみにいったのに、なんだか大変だった記憶が強く残る旅となったのだった。ただ今日は天気もよかったし、帰り道は路面がおおむね露出していて順調に走れたのは幸いだった。大変だったとはいえ県外まで行ってスキーをするなんて滅多にできないことだし、九死に一生ともいえる一生忘れられそうにないほどの「貴重な体験」も出来たので得たものもまた大きかった。連れて行ってくれたSには感謝したい。


上級者コースでは板面積の大きいスノボーのほうが埋まらないですいすい滑っていた。スノボーも一度やってみようかな、なんて思ったのだった。

(35分)