blu-ray

先日液晶テレビを買ったときに付いたエコポイントの発行・申請手続きをするために、必要な書類を送ることにした。付いたポイントは23000点。PASMOのカードとか、日本各地の名産品だとか、色々なものと交換できるようだが、正直言って現金で還元してもらえるほうがありがたい。でもそれでは必ずしも消費喚起に繋がらないから、当然そういうことはできなくて、モノか金券の類としか交換できないようになっている。あと寄付っていうのもあるけど、自分はそこまで余裕はないので選択肢には入ってない。仕方ないので、一番お金に近い感覚で使える「図書カード」に全ポイントを使うことにした。これなら場所と時間を選ばず使えるし、取っておくことも出来る。送料や手数料などを差っぴかれることなく、ポイントを全額額面どおり金券として入手可能なところもいいと思った。それで保証書とレシートを添付した書類を作って、明日送ろうと思って封筒を探したのだが、あいにく部屋にA4の封筒が無かった。


よっしゃあ、ちょっと買ってくるか。そう思って部屋を飛び出し、近所のYショップサークルKに行ってみるも、どちらにも置いてなかった。コンビニではB5サイズまでしか扱っていないようだ。やむなく、面倒ながら大学生協まで買いに行った。毎度ながら、大学までチャリで坂を上るのは大変だ。手ぶらなのに息が切れた。着いたのは18時すぎだったが、ぎりぎりまだ閉まっていなかった。そこで買い物を済ませて、さあ帰ろうと思ってチャリを漕いでいたら、何故か無性に美味小町の「宅飲みセット」が食いたくなった。


宅飲みセットは種類の異なる焼き鳥計5本と、唐揚げ5個がセットになった商品で、値段は500円。非常にリーズナブルで、一度一人で食べてみたいと思っていた。それがなぜだか頭から離れず、焼き鳥をかじってビールをぐいっと飲みたいという欲求が自分を誘惑したのだった。いやそんなのはいかん、今は金欠だし、学生の分際でそんなことをするとはけしからん・・・とは思ったのだが、結局自分を抑えられず、買ってしまった。そして帰宅。冷蔵庫から淡麗生の500ml缶とグラスを取り出し、テレビをつけて、座椅子に腰を下ろした。あーダメだなぁ、一人で酒なんか飲んじゃって、お金もったいないなぁ、と頭の片隅で思いつつも、顔はにやけていた。グラスにビールを注ぐと、幸福なひとときが訪れたのだった。


今日は押井守監督の「スカイ・クロラ」を見ながら飲んだ。せっかくフルHDテレビとPS3があるんだから、一度ブルーレイの美しい映像が見たいと思って、DISCASでレンタルしたものだった。戦う事を運命付けられた不老不死の子ども、キルドレたちが、ショーとして行われる戦争の中でドッグファイトを繰り広げ死んでいくというシリアスなストーリーながら、作品全体としてはゆったりとした時間が流れていて、酒を飲みながら見るには適していた。テーマだとかメッセージだとか答えだとかを詳しく語らず、解釈を観客に委ねるところに、安直だけど「ああ、これは押井作品だな」と感じざるを得なかった。この人の映画は何本か見ているが、ヒロインの髪型とか犬とか、特徴的な共通要素は多い。どうせ原作とは全然違う作品になってしまっているんだろうが、自分は評論家のように映画を深く掘り下げて論じてみせるようなことは出来ないし、そういうのが楽しいとも思わないので、あくまでしんみりと見入ることだ出来たとだけ評しておくとしよう。


酒は30分ほどで飲んでしまった。500ml缶一本飲んだだけだったが、すっかりいい気分になった。シメにカップラーメンを食べて腹は満腹。酒とカップラは買い置きしてあったので、比較的リーズナブルな晩酌だったが、とても幸せな気分になった。働き出してからは毎日こういうことを出来るだけの財力が手に入るのかもしれないが、しかし、多分こんなことは滅多にするまいと思う。なぜならメタボには絶対になりなくないから。見た目には全然無頓着で自信もさらさらない自分だが、体重が増えることに対しては昔からかなり抵抗感があるほうである。大学に入ってから4年間、食生活や生活リズムは適当極まりなかったが、体重は1kg前後する程度に留まっている。使う以上のカロリーを取らない主義が奏功しているのだろう。身長の割りに軽いことだけが自分の自信なのである。別に誇る気はないし、誇れるものでは全くないのだが・・・。


しかし、ああ。今週は毎日全く代わり映えしなかった。大学に行って、図書館にたむろして、帰ってきたらテレビを見るかゲームをするだけ。つまらなくはないが、満足も行かない。何かもっと違うことをしたいなぁ。スポーツとか、旅行とか、飲み会とか・・・。残された大学生活を有意義に使うのは、なかなかどうして、難しいもののようだ。自分には発想力と計画力と行動力が足りないと強く実感している。
(65分)