高高

さっき日経新聞の交遊抄を読んでいたら、自分の母校の高校が取り上げられていた。


高校時代には高校のことを毛嫌いして勉強を全然していなかったから、母校だからといって愛着も何もない。だが気にはなったので、記事を読んでしまった。


記事では母校卒業以来地元から離れているが、同窓会の東京支部で同窓生に会い色々影響を受け助けられたという著者の体験が綴られていた。自分はこういったのはダメだなと思った。同じ学校出身というだけで、相手にシンパシーは感じられそうにないからだ。


よっぽど努力して入学して、在学中も学生らしい充実した青春を謳歌したなら母校に愛着も持てるのだろうが、自分はあいにくそれとは正反対だった。高校においても、大学においてもだ。そこでできた友人、そして彼らとの思い出はかけがえのないものだが、場や校風などは嫌いだ。自分で選んだ道を否定する訳だから、それは遠まわしな自己否定に他ならない。だがまだその選択を認めるには、あるいは美化するには自分は未熟すぎる。


少なくとも向こう十数年は、同窓会の類に参加することは決してないだろうと思う。母校への反抗期が終わるまでは、まだまだ時間がかかりそうだ。

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