面接受験者の心理〜ryuck99のケース〜

面接が終わった。今(15:30現在)はお茶を飲んで一息ついたところだ。


簡単に振り返って反省してみたい。


今回の面接は一人約15分。募集人数1人に対し、来ていたのは男ばかり6人。すなわち倍率6倍の難関だ。なぜか自分以外全員メガネをかけていて、自分自身も(普段こそ裸眼だが)実は極度の近眼なのでシンパシーを感じた。


控え室から一人ずつ順番に呼び出され、自分は3番目。


最初の人が出て行ってから、30分待たされた。ここからは番号を振って、自分の心理状態を順に描写していきたい。



①面接待機中:大緊張
 しゃべる内容を声に出さずに暗唱し、想定される質問に答えるシミュレーションを繰り返した。
 想定問答集を作ったものの、完成したのが出発直前だったので声に出して覚えている時間がなかった。
 また「自己PRを含めて志望動機を説明せよ」といった複合的な質問に対する返答が用意されていなかったので、フローチャート形式で簡単にメモして、必死で覚えようとした。
 アドリブが下手なくせに、事前準備を怠るとは致命的なミスと言えたが、昨日20世紀少年を読みきったことはもはやどうしようもないので、考えないことにした。


②面接中:超緊張→トランス状態→リラックス
 大きな声で「失礼します!」と言って入室。
 大声でゆっくり話すとそれだけで面接官の印象に残るし、自分自身の緊張もほぐれる…というような話を以前小耳に挟んでいたからだ。
 最初は、「動作、しぐさ」のことで頭がいっぱいだった。
 礼と挨拶は別々のタイミングでとか、肩肘をあんまり張らないようにとか、膝がパカパカ動かないようにとか(あ、これ自分の悪い癖なのに意識するの忘れてたわ(汗))、笑顔ではきはき話すとか。
 当然面接官はこちらが緊張してると思ってるので、導入では定番の「深呼吸してください」「今朝は何時に起きましたか」「今日はどうやってここまで来ましたか」といった質問が登場。
 これに答えると、第一関門、「志望動機」が立ちはだかった。
 何度もシミュレーションしてたが、やはり声に出してなかったので、しゃべってみると中々うまくいかない。
 面接カードの内容そのままじゃ意味ないので、少しアレンジしたら、長くなってしまった。
 面接官もマユをひそめてるような感じがしたし、「短く端的に答える」が面接の基本中の基本なので、それを意識しながらも結局一分くらい話してしまったような気がした。
 ここは少し失敗だったが、しかしここが緊張のピーク、一種のトランス状態で、それからは平静を取り戻し始めた。
 その後イレギュラーで重箱の隅を突付くような質問はなく、おおむね想定していた質問が飛んできたので、その場で考えてる振りをしながら、所々つっかえつつ、無難に、しかし前向きな答えを返した。
 当初からなんとなく和やかなムードで(元々見込みない人に悪印象を与えないための「ニコニコ面接」とは違い、あっちも反応を返してくれる自然な感じ)、次第に「お、何か言葉のキャッチボールできてるんじゃないのか?これは」という風に自信を持ち始めた。
 そこで調子に乗って、少し砕けた言葉を使ったり、ジョークを入れたりして、二、三回笑いを取ることに成功した。
 「面接官を(冷笑や失笑じゃなく)笑わせたら、こっちのもんだ」という誰かの言葉が頭に浮かんで、いいぞいいぞと思ったら何だか顔も自然に笑えていた。
 そして、「では以上で終了です。お疲れ様でした」と言われて終了。
 最後に「何か質問はありますか」とか「一言どうぞ」みたいなのがあるかと思っていたが、なかったので拍子抜け。
 あれ、もう終わり?まだ話足りないよ、と思ったが、調子に乗ると自らぼろを出す人間なので、これぐらいが丁度いいのだろう。
 嘘はついていなかったので後ろ暗いところは一切なかったし、面接カードにまいた餌に面接官がうまく食らい付いてくれたので、これはいっただろ、と勝手に心の中で勝利宣言しながら、退室した。


③面接終了直後:解放感
 面接室から出ると、廊下にいた試験官に挨拶して、そのまま外に出た。
 迎えに来てもらうため家族に電話ををかけると、近くのコンビニまで歩いた。
 一仕事終えた解放感と、もしかしたら内定が出るかもしれないという一筋の希望が、心を明るくした。


④面接後15分経過:ハイテンション
 面接を振り返って、あそこはよかった、うまく出来たとよかった部分を思い出すうち、プラスのイメージがどんどん増幅されて、有頂天に。
 何だか無性に走りたくなる。けどもう大人なのでそんなことはしない。コンビニで缶コーヒーを買い、一服する。
 しばらく待って、家族が到着。
 饒舌になり、家に帰る車内で、普段話さないことをべらべら話しだす。


⑤面接後30分経過:苛立ち
 そういえば、初めて受けた面接も、終わったあと有頂天になっておきながら落ちたんだった、ということをふと思い出し、次第に熱が冷め、冷静になる。
 それにしたがって、あの回答はよくなかった、もっとこうアピールすべきだった、質問の意図を汲み取れてなかった、ダメダメだったんじゃないか、と今度はマイナスイメージがどんどん膨らむ。
 今度は口数が少なくなり、「ああもうっ!」と悔しくなって、無言で黙々と自分の腿にこぶしをぶつけ始める。
 
⑥面接後40分経過:平静
 苛立つことの不毛さを理解して、「まあ過ぎたことだ。あとは結果を待つのみさ」と平静を取り戻す。
 次回(があって欲しくはないが結果が出るのが再来週なので漫然と待ってるわけにも行かない)のために反省を書くことを思い立ち、他の作業と並行してこれを書き、今に至る。






当初2日以降に結果を通知すると言ってたのに、今日になって突然9日以降ということにされてしまったので、自分も他の人もちょっと困惑した感じだった。まあ向こうにも事情があるんだろうし、仕方ないか。合格者にのみ電話すると言ってたから、奇跡のTELがかかってくることを祈りたい。


今日はとりあえずゆっくりすることにして、明日から今度は別の大学向けの想定問答集でも作るとしよう。あとたまってる日記も書かないと…。

(80分)