あと一ヶ月も経たないうちに、自分の人生のスタンスが180度変わることになる。天地がひっくり返るくらいのコペルニクス的転回を控えて、今は1日1日をカウントダウンしながら、静かに過ごしている。とはいえ、時間の過ぎる早さは衰える訳ではなく、ふと手の指の爪が随分と伸びているのを目にして、時間が過ぎたことを自覚するということがままある。自分を見つめ直す、自分と向き合う、最後の猶予期間なのかもしれないと感じている。
最後に飲酒してから、丸一ヶ月が経った。社会人になってからこれほど長く酒を飲まないでいるのは初めてだと思う。自宅で飲まないのはもちろんのこと、飲み会でもソフトドリンクだけにしたり、飲み会自体を遠慮したりと、自主的にアルコールから距離をとっている。完全断ちしてからは1ヶ月だが、自宅での自粛開始からはもう3ヶ月くらい経っている。目的・理由は３つ。１つめは、妻が色んなことを我慢していて、色んな面で大変な時期なので、自分も何か我慢しないといけないという自粛。２つめは、願掛け。３つめは、何があってもいつでも車で駆けつけられるようにという備えのため。酒は好きだけど執着はないし、酒を飲まないからと言って飲み会がつまらなくなるという訳でもない（逆に言えば飲んだからといってただそれだけで楽しくなる訳でも決してない）ので、もうこの状態がすっかり染みついてしまった。とはいえ、夢の中で缶ビールを飲んで「しまった」と思って目覚めるなんていうこともあったので、心のどこかではやっぱり欲しているのだろうと思う。たぶん、一ヶ月後にはこの自主規制は解禁されているが、今度は「節約」という目的での自主規制が半永久的に続くことになる気がする。まあ、そもそも飲む機会と量が一般的な成人男性に比べて明らかに少ないので、大した節約効果はなさそうだが。
そうそう、今年もツールドフランスのシーズンが始まった。今年はNHK BS1で毎日その日のレースのダイジェスト番組が放送されているので、録画して視聴している。見始めてから3シーズン目にして、やっと選手やチームの名前を覚えられるようになり、楽しみ方がぐっと広がった。毎日の楽しみが一つ増えた一方で、「徒歩で日本一周」動画の消化スピードが低下する懸念もあり、うれしい悲鳴といったところである。新城選手の活躍にも大いに注目している。
先週末から連日晴れで、猛暑が続いている。職場ではエアコンの冷房がフル稼働の状態だ。しかしエアコン嫌いの自分は、自宅ではまだエアコンは使っていない。アパートの2階なので、帰宅直後は熱がこもっていて大変だが、室温34度でも扇風機で何とか凌いでいる。睡眠時は、ベッドにメッシュ状のマットを敷いて、ベッドとの設置面積を減らし体熱を逃がす工夫をしている。これでも眠れなくなったときに、最終手段としてエアコンを使うつもりだ。エアコンは必要悪なので、安易に頼ってはいけない。もうかれこれ5年以上前から、「人間をダメにした三大発明」として、車、エアコン、インターネットというのを提唱している（詳細はいずれ解説）のだが、特に子供のうちは便利なもので楽することを覚えないように気をつけないといけないと思っている。
今日は用事があって早く帰ったので、帰宅してから時間に随分とゆとりがあったが、明日からは平常通り1日12時間労働になると思うので、いかに帰宅後速やかに寝るかという勝負になる。最近のことから、昔のことまで、頭の中のモヤモヤはこまめにここにアウトプットして、なるべく頭の中をすっきりさせながら、限られた時間的試行的リソースを目の前のことに集中させていきたいと思う。
（35分）
