メモ:無線LAN

【2004/2/28】
バッファローブロードバンドルータ無線LANカードセット「WBR-B11/GP」を12,390円で購入。
http://buffalo.jp/products/catalog/item/w/wbr-b11_gp/
有線100Mbps、無線11Mbps、無線規格IEEE802.11b
そのときに、無線LANのセキュリティについて勉強。
暗号化方式としてWEPを設定する。当時はWEPが最も一般的だった。
導入時は同梱の無線LANカードを使ってデスクトップPCを無線LAN接続するのに利用したが、その後発売されたニンテンドーDSWiiPSPなどのゲーム機の接続にも利用されるようになる。
また家族のPCも含め、自宅の全てのネット接続端末はこのルータを経由してネットにアクセスし、ネットへの接続とセキュリティは自分が責任を持って管理してきた。
それからずっとWEPを使い続けて、10年経過。


【2013/12/7】
一ヶ月ほど前から、ミクスペリアで自宅の無線LANwi-fi接続できない状態が続いていた。
wi-fi設定の画面上では接続と表示されているものの、ステータス画面にwi-fiマークが点灯しない。
購入当時は問題なく接続できていたのに、なぜできなくなったのか。
ネットで色々と検索して調べ、本体の設定をいじくりまわしてみるも解決できず、原因がわからないまま、苛立ちを募らせる。
この苛立ちというのは、wi-fiが使えないことそのものに対してではなく、原因が解明できないことに対してのものだ。
手持無沙汰でミクスペリアをいじっていたこの日も、またしてもこの問題にぶち当たっていた。
しかしたまたま、「docomo Wi-FiのWEP方式廃止に伴うSSIDdocomo」提供終了のお知らせ」というプレスリリースを目にし、11月1日からWEPでは接続できなくなったらしいことを知る。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/130912_00.html
自宅の無線LANをほかの暗号化方式に変えれば、wi-fiが繋がるのではないか。
そう考えて、ブラウザでWBR-B11の設定を開いてみたところ、暗号化方式としてWEPのほかにもうひとつWPA-TKIPという選択肢があった。
古いルータにもかかわらず、WEP以外の暗号化にも対応していたことにびっくりしつつ、WEPからWPA-TKIPに切り替えて、ミクスペリアの設定を変更してみた。
これが正解だった。見事、wi-fiが繋がるようになった。
懸案の解決に小躍り状態。すぐにPCやゲーム機のセキュリティ設定もWPA-TKIPに変えた。
無線LANの課題が解消されてめでたしめでたし・・・と一度は安心したのだが、すぐに別の問題が発覚した。

WPA-TKIPにはセキュリティ上の脆弱さがあるというのだ。
現在のセキュリティ技術の水準からすると、使わないほうがいいと多くのサイトで指摘されていた。
ましてやWEPなどは重大な欠陥を抱えており、とっくの昔に「危険」という烙印が押されてしまっていたという驚愕の事実も知る。
実質的に暗号化の意味をなしていない暗号化で、ネット取引をしてなんて、と恐ろしい気持ちになった。
導入当時の常識は、非常識に変わり、WPA-TKIPもすでに時代遅れになっていた。
日進月歩の情報通信の世界において、10年もの間設定を変えずに使い続けるということはバカげたことだったということに、
ようやく気が付いた。
10年間ほとんど止まっていた知識を更新するために、最新の暗号化技術及び無線LAN規格について調べてみた。

→電気設備の知識と技術
 http://electric-facilities.jp/denki5/musen.html

そうして得られた結論は、「「WPA2-AES」が現時点で最も信頼出来る暗号化方式」ということだった。
この暗号化方式には現在使っている生きた化石のようなルータでは対応していない方式である。
ということで、急きょ、新たなルータを購入することに決めた。


※この数日後、WPA2-AES方式に対応した最新ルータを設置し、自宅の無線LANのセキュリティレベルを向上させることができた。

(2016/7/11:メモから転記)