操法 その1

来週末の地区の消防訓練への参加に備えて、今週から平日は毎日「消防操法(小型可搬ポンプ操法)」の練習をすることになった。それで昨日から、朝5時半から1時間ほど集落の外れの空き地で練習している。朝5時半集合なんてなかなか無茶な話なので、朝起きられるか不安だったのだが、22時前後に就寝するようにしたのと、「起きられるだろうか」と心配し過ぎて眠りが深まらないせいで、今のところ目覚まし時計のアラームが鳴るより早く5時前に起きて支度を出来ている。操法の練習はおっくうだが、早起きそのものは実に気分がいいものだ。起きてすぐ練習で動き回るため、日中は疲労から少し集中力を欠いている面があるのだが、今週はそれほど仕事が詰まってもいないので、定時で帰るようにして身体的負担を溜めこまないように気を付けている。


操法というのは、消防の消火活動の動作を形式化した訓練で、動きの正確さはもちろん、タイムや、動作の機敏さ、チームでの動作のシンクロといった点が評価される。自分の地区では2年に一回行われる。昨年から消防団に加入しているが、昨年は操法の年ではなかったので、自分が参加するのは今年が初めてだ。今年は操法未経験の、自分を含む新人3人がメンバーに選ばれた。4人一組で行ない、一人ひとり役割や動きが異なる。自分は「2番員」の役に充てられているのだが、伝達のためにポンプと筒先の間を2往復ダッシュで走らなければならないので、結構しんどい。また、ロープをもやい結びで縛ったり、とび口という棒をかかえて走ったりという特殊な動作もあるので、まだしっかり覚えられていない。というかそもそも、しっかりとした教本が配られているわけではなく、練習の現場での口頭の指示がある以外は、「YouTubeで動画を見て覚えといて」という大雑把さなので、自分の動作を細かく確認しようにもよく分からないというのが実情だ。まあ、地区の訓練程度でそこまで高いレベルは求められないので、他の消防団に比べて明らかに下手でない限りは問題ないし、自分の団では「優勝目指すぞ!」という熱血な雰囲気ではないので、自分でも何とか務まりそうな感じはしている。本気でやっているところでは、一ヶ月も前から練習をしているというから、とてもそういった人たちとは対抗出来そうにない。ただ、息の合ったきびきびとした動作が求められるので、普段体を動かす仕事をしていない身としては、戸惑う場面が多いのも事実である。日常生活で自分がいかにきびきびと動いていないか、身につまされる。本番で派手なミスをしないよう、練習でしっかり動作を身につけておきたい。

(30分)