上昇

金とプラチナの価格がにわかに上昇している。特にプラチナが大きく上がっており、久々に金の価格を上回った。これにともない自分が保有する金・プラチナ資産も、購入額と現在の時価を比べると15%ほどの利益が出る計算になっている。これは、自分が運用する株式の平均利回りに比べるとかなり高い。ただ、あくまで老後あるいは不測の事態に備えた実物資産として毎月定額でコツコツ積み立てているものなので、多少上がったからといってすぐに売却するということはない。産出量の少ないプラチナのほうが本来は金よりずっと希少価値があるので、今後はもっとプラチナが値上がりするだろうと自分は見ている。中央銀行個人投資家による資産保有目的や宝飾品での需要が多い金に比べ、工業用途等での実需のウェートが高いプラチナは、実体経済との関連が強く、市場価格が製造業の企業活動や景気変動による影響を受けやすい。そのため目先の短期的な値動きに惑わされると、長期的な趨勢を見誤ることになりかねない。長期的には絶対にプラチナのほうが上がるというのが、あくまでも自分の持論である。それゆえ、金を多少売却することはあったとしても、プラチナは何か非常に大きな要因が生じたりしない限りは、売却はせずひたすら保有し続けるつもりだ。今後も、金・プラチナ投資においては、資産のポートフォリオの観点から、バランスの取れた息の長い取り組みを続けて行きたいと思う。



※データの出典は田中貴金属工業HPより。13年1月の価格は、1月18日時点のもの。

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