世界の終わり


なんだこれは。高橋優のPVを見ていたら引っかかったので視聴した上のPV、その映像と詩とメロディは、しかし彼以上の鮮烈な印象を自分の脳内に焼き付けてしまった。「世界の終わり(SEKAI NO OWARI)」という中二病めいた変わったバンド名や、ピエロのマスクをつけたメンバー(DJ LOVE)の存在に一瞬たじろいでしまうが、その名の中には「NO WAR」=反戦、「I NO RI」=祈りという言葉が含まれていて、世界平和というメッセージが込められている。それを知って、彼らはまさに正統派のロックンロールを歌っているんだと気付かされた。過激と評される歌詞も、ボーカルの深瀬の甘く優しげなハイトーンボイスと、キャッチーでありながらも極めてよく作り込まれ洗練されたメロディに乗って流れるから、破綻せずにメッセージとして伝わるのであり、彼らの楽曲が優れていることの最たる証左であろう。今日知ったばかりであり、正直言ってまだまだ得体が知れない存在だが、今後どのように活動していくのかも含め、熱く注目したいと思う。

(10分+15分)