イベント

今、あるイベントの主催者の一人として、企画と準備に携わっている。体育館を使ってスポーツをするというイベントと、大学の施設を使って学外の人を呼びバーベキューをするというイベント、それら2つを同じ日の午後に一緒に行う「スポーツ&バーベキューイベント」(名称そのまま)というものだ。構想に2ヶ月、準備に1カ月を要したかなり大がかりな企画で、今日も終業後に参加スタッフを集めた第3回のミーティングに参加してきた。自分は、企画立案者として、もう一人の人とともに幹事を務めている。主な役割は、実施計画の資料作成と、会計補助、大学施設の予約である。何でこんなことをすることになったかというのは離せば長くなるので省略するが、一言でいえば「不思議なご縁があった」ということになる。スタッフは自分を含め、全体で約10人。今回の打合せには8人が集まったが、うちの大学からの参加者は自分のみだった。1、2度会っただけの人がほとんどなので、普通の自分なら一人で飛び込むのは気が引けてしまうところだが、今回はもう「幹事である以上は責任と自信を持って取り組まないと」と腹をくくっていたので、緊張することはなかった。むしろ職業も、年齢も、考え方も異なる面々が、一つの目的に向かって集まった打合せは、なかなかにおもしろいものとなった。当日の動きや必要な準備等について話しているうちに、どんどん色々なアイデアが浮かんできて、これをやろう、いやこうしたほうがいいと、盛んに意見が交わされた。それにつれて、自分が持参した計画資料には書きこみが増えていき、計画は具体性と実現可能性を備えた骨太なものへと進化していった。その様子はただただ頼もしく、自分の資料が活用されていることに対しては、日常の仕事にはない「形のある充実感」を覚えた。休日や終業後に計画を作った甲斐があったとうれしくもなった。互いの力を結集して何かを形作るというのは、なんとも楽しいものだ。今日の打合せが、とても充実した中身の濃いものとなったことに、自分は大きな満足感を味わった。あとは、各班が決められた役割分担に基づいて自立的に行動すれば、当日はスムーズにイベントが実施されるはずである。


それにしても、知人の力を借りるというのは、すごいものだ。イベント用の屋外照明、バーベキューコンロ、テント、イス、ブルーシート、クーラーボックスといった機材類が、無料で集まってしまったのだから。これらを個人で、お金をかけて集めようとしたら大変なことになるが、人を集めて「誰か持っていないか」と声をかければこれだけ揃ってしまう。安上がりだし、手っ取り早いし、本人も自発的・積極的に協力してくれる。今まで、こういう知り合いというのはいなかったので、今回のイベントを機に築いた人脈を大事にして、今後も協力し合い、楽しい企画が出来るような関係を保って行きたいものだと思う。さてさて、明後日はうまくいくとのか、今から楽しみである。

(30分)