分業

週刊ダイヤモンド12/4号を読んだ。スマートフォンの特集号だった。ノートパソコンを少し小さくしたような折りたたみタイプの製品や、iPhoneiPadのような全面タッチパネル液晶の製品などが載っていたが、使ったことのない自分にはどれも似たか寄ったかに見えた。すごく高機能化されていて、それが売りらしいが、逆に電話やiモードのメールが出来ない機種もあって、何だそりゃと思った。ケータイなのか、パソコンなのか、どっちなのかはっきりしろと思った。両者の機能を兼ね備えていることが売りであることは分かっているが、自分は多機能の万能機より、一定の機能に特化し最適化された専門機のほうが好きなので、どうにもこいつのことが受け付けないのである。自分はケータイはケータイに特化してほしいと思っている。すなわち、電話とメールの機能をとことん高めて欲しいということだ。例えば、画面操作で電話帳から検索し選択しなくても、「山田さんの携帯に電話」と声を出せばそれを認識して自動で電話を発信してくれるとか、音声認識してハンズフリーでメールが打てるとかいうふうに。あとドコモの場合は、着メロの機能をもっと充実させてほしいものだ。パソコンとケータイは、方向性を明確に区分し、互いに分業してこそ存在価値があるし有効活用できると自分は思う。そもそも、ひとつに集約しすぎると、紛失や破損したときのリスクが大きくなるという問題がある。


やっぱり、自分は何でもかんでもひとつにまとめるというのはあまり好きではない。東京への一極集中に反感を抱いているのも根っこは同じだ。東京で何でも揃ってて栄えていれば、島根や新潟や秋田はいらないみたいなことにされてはたまらない。例え非効率でも別々に色んな個性を放っているほうが面白い。人だってそうだろう。スマートフォンは、興味がないだけで、需要があるのなら普及するのは別に全く差し支えないことだ。ただ従来のケータイまで駆逐せず、共存の関係を維持してくれるよう望みたい。


スマートフォンの賛否はさておくとして、海外メーカーの機種が多いのが気になったので、日系メーカーにはもっと頑張っていい製品を作って欲しいと思う。いくら外国企業の商品が安価で高機能で魅力的だとしても、外資の製品より日系企業の製品を選びたいし、さらに出来れば日本製のものを買いたい。だって、当の日本人さえ買わないような製品が海外で売れる訳がないし、そうなったら日本のものづくりなんてもうお仕舞いだと思うから。

(60分+10分)