次の「車」

アクセラを買って2ヶ月も経っていないのに、こんなことを言うのは何なのだが、次に車を買うなら白い軽トラがいいなということを今考えている。というのも、さっきつい先日完成した車庫で車体前部左側を激しく擦って、15cm(注)くらいの深い白線一本と無数の擦れ傷がついてしまったからである。以前、ちょうど一ヶ月ほど前に車庫で擦ったときには、そんなに目立たない部分だったことから、「もうこんな失敗はするまい」と思って立ち直れたが、今回はもうダメである。正面から見ても分かるほど、傷は深く、広く、目立つ。十分な幅があるのに、そして夕方とはいえまだ全然明るいというのに、傷をつけてしまった。前回反省したときの決意をわずか一ヶ月で忘れ、すっかり注意不足になっていたということなのだから、もうこれは性格的、人格的な部分に原因があるといわざるを得ない。もうこれ以上アクセラに傷が付くのは耐えられない、こんなことならいっそ、どんなに傷が付こうが、へこもうが、走りさえすれば気にならない白いオンボロの軽トラならよかったのにと、つい思ってしまったのである。洗車道具を買って帰ってきたところで発生した事故だったのだが、もはや洗車する意欲など全く無くなってしまった。ただ立ち尽くすのみである。


今回の件で、自分は根本的に車に乗るには向いていない人間だということが明らかになった。車庫に擦るほど運転が下手ということ以上に、擦ってしまったことを深く悔やんで忘れられないことが、その理由である。塗装屋で直してもらっても、慢心してまた一ヵ月後くらいに必ず傷をつけるだろうからそんなのは全く無駄だ。これ以上精神的に苦しみたくはないので、今後は「自転車ツーキニスト(自転車通勤者)」を目指すことを、真剣に考えて行きたいと思う。ロードバイクを買う以前に、まずは万が一の場合のための自転車保険に入ることから取り組んで行きたい。

(25分)


(注)翌日きちんと測ったら、それより短い7cmであることが判明した。最初見たときには30cmだと思ったことから、ショックで傷を過大評価してしまったことが窺える。