宿敵

自分がタバコを毛嫌いしていることは、このブログの読者にとってはあまりに有名な話であろう。さんざんあれこれと不満を立て並べてはタバコを弾圧してきたので、最近はさすがに書くべきこともなくなってきた。その上、構内が全面禁煙となっているこの大学に就職してからは、煙による外部不経済を被ることもなくなり、その存在を意識することさえほとんどなくなっていた(ただし新大と違い売店にはタバコが売っているのでその点にだけはどん引きした)。朝晩は必ず家で食事を摂るし、昼食は自分のデスクで食べるから、飲食店に行くこともない。ゆえに、以前定食屋で受動喫煙させられたときのストレスも、もはや過去のものとなった。だから今はタバコという邪悪な存在から解放された快適で清浄な生活を享受している。非常に素晴らしいことである。


しかし自分はよくても、まだまだ日本国内にはタバコがはびこっている。何より、タバコを世の中にまき散らしている悪の権化、大魔王ともいうべきJTは未だ日本屈指の大企業として公然と君臨しつづけている。このJTが消え去る日がくることが、自分の念願である。この途方もない目標を実現するため、自分は地道にJTの製品ボイコット(不買)運動をしている。といってもタバコはそもそも買わないので、買わないというのは、自販機でJTの飲料を買わないということを意味している。自分はほとんどコーヒー飲料しか買わないので、端的にいえばそれは缶コーヒー「Roots」を買わないようにするということだ。普段から自販機の前に立つときには、それを意識するようにしてきた。なのに、今日はRootsのカフェオレを誤って買ってしまった。悔しかった。上手かったのがさらに癪だった。こんな失敗をするとは何たる不覚。今後は一層注意深く選ぶよう気をつけたい。

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