一難去って…

今日はとうとう引越し当日。準備が終わらないまま両親、そして運送業者がやってきてしまった。


荷造りが終わっているものだと思っていた両親からは段取りの悪さを非難されたが、今更仕方ないことだったので手伝ってもらった。でもやはり人にやらせるべきじゃないなと思った。ゴミと必要なものを区別する基準が違うから、必要なものがゴミ扱いされかねない。またどこに何を詰めたかが分からなくなる。何より見られたくないものを見られてしまう恐れがある。徹夜すべきだったと少し後悔した。テレビは自分で梱包するつもりだったが、結局時間がなくてやってきた業者に任せることになった。つぶしたダンボールで縦に囲った上から毛布でくるむだけという、精密機械に相応しくないぞんざいな扱いを受けたのでかなりの不安感を覚えたし、家に帰って動作確認するまで心配でならなかったが、幸い破損は免れた。山ほどあった荷物だが、何とかトラックと乗用車の荷台に納まり、運搬はうまく行った。家で下ろされた荷物の大半はとりあえず作業所(納屋)に保管することになった。


一仕事終えた訳だが、むしろこれからこそが一層大変だと思われる。突然現れた大荷物をどうやって家の中に納めるか、一旦バラバラに破壊したモノの配置を、限られた自室のスペース内にどう再構築するかという重たい問題が横たわっているからだ。明日から一日中取り組んでも3日はかかりそうな難題だ。家に帰ったからといってとてもゆっくりなどしてはいられない。明日の最初の課題は、旧来からの自室のベッドを解体して外に出し、そこに8つに分解されたアパートのベッドを組み立て直し再配置することだ。でないと、ベッド重複状態の自室に足の踏み場がないし、何よりアパートのベッド裏に隠れていたカビが拡散してしまって、空気が臭いったらありゃしない。寝れるかどうか不安なくらいカビ臭いので、肺がダメージを受けないか不安になる。ベッド裏のカビ除去なんて作業は、全く考えてはいなかった。家でのモノの再配置のこともほとんど考えてなかった。想像力が乏しく見通しが甘かったと言わざるを得ない。完全に満足行くミスなき引越しなどというには程遠かった。点数的には今回のは40点というところ。今までの人生と同じで、赤点ギリギリだが危ないところは何とか回避したって感じ。ただその分、教訓も多く得たので、あとで整理して今後の糧としたい。人生でもう一回くらいは一人暮らししてみたいと思ってるから。


何だか、書き足りなくてもやもやする。けど、携帯からじゃあまり長々書けないし、その元気もないのでこれくらいにしておく。そもそもあまりにドタバタしていたせいで、今日の荷造りと積み込み作業中のことをきちんと覚えていないので、書きたくても書きようがないのが正確なところ。慌しかったので、アパートを去るときも名残惜しさとかは感じなかった。メモや写真も全然取れていなかったことは、記録人間としては最大の不覚だった。準備って、本当に大切だ。自分のためにも周りに不満を感じさせないためにも、時間に余裕を持って、起きそうなトラブルを先回りして潰しながら入念に準備しなきゃいけない。どんなときも。つくづくそう感じさせられた。


よし、明日も頑張るぞ!

(75分)