悪癖

食べ物を口にほお張ったまましゃべることが多いのが、自分のみっともないところの一つだと思う。


一度口に食べ物を放り込んでしまうと、かみ終えるまで人の倍近く噛む必要があるため時間がかかり、話に加わるチャンスを失いがちなので、つい「ちょっと待ったぁ!」という感じでそうした行動に走ることになってしまう。のどが細いのか何なのか知らないが、自分はどんなに柔らかいものだろうとよく噛まないと飲み込めない。ましてや、肉の筋の部分や安物のタコを食べたときなどは、噛み切れなくて飲み込めないこともままある。錠剤を飲み込むのもかなり四苦八苦する。噛まないまま飲むのが気持ち悪いことこの上ない。


こうした事情はあるが、「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉もあるので、あんまりはしたないことをするくらいなら、やっぱり行儀やマナーを優先するべきかな、と思っている。あと無闇にしゃべると、思慮が浅くて結構口が悪いのが露呈するかもしれないってのもあるしね。

(10分)