荒波

気持ちが沈みに沈んでヤバい。これから参加者での懇親会があるというのに、なんてこった。テンションは最低である。生き延びるのが目標なのに、このままでは渡航前に心臓が止まってしまいそうだ。ストレスが尋常じゃない。昨日までは友人と一緒にいて中和されていた毒が、一気に全身に流れ込んだかのように、完膚なきまでに打ちのめされている。究極の無気力状態だ。もう英語や踊りの練習なんてあったもんじゃない。記録も、心境整理も無理。そう考えると死にたくなるが、それだけは回避しなくちゃいけない。だから自分にこう言い聞かせることにした。「誰もお前なんかに期待してない。お前が何か出来るなんて毛頭思っちゃいない。お前は路傍の石だ。ただそれだけの存在でしかない。特別な人間であるかのように思い上がるな!」と。そう思うとほんの少しだけ気持ちが軽くなる。一時的な効果しかないが、それでも少しはマシになる。自分の本心をいかに誤魔化し抜くか…そんな愚かしい戦いが続く。

(15分、携帯)