グーグルマップ タイムラインの衝撃

スマホにプリインストールされている「グーグルマップ」のアプリ。この中にとんでもない機能がついていることに最近気がついた。それは「タイムライン」という機能で、いつどこに行き、何時から何時まで滞在したか、そこでどんな写真を撮ったかなどの詳細な行動履歴が、毎日気づかないうちに記録されていた。Androidの「ロケーション履歴」がオンになっていると、スマホを持って移動するだけで自動的に作成されるものらしく、かなり昔のデータ(一番古いものは2016年7月)まで遡ることができた。こんな個人情報の塊のようなデータをグーグルに知られていると思うと気味が悪いという人もいるだろう。ごく自然な反応だ。しかし自分は、この機能をアプリの使用中に偶然見つけて、「なんて素晴らしい!」と心底感動したのだった。なぜなら、この機能がやっていることは自分が毎日ルーズリーフに記帳している「行動記録」と全く同じものだったからだ。自宅を出た時刻、出勤時刻、退勤時刻、帰宅時刻等をいつも頭の中にメモしては、時間を見つけて記帳しているのだが、この機能を使えばそれが自動でわかるのだ。いちいち頭で覚えておかずともスマホを見て書けばいいし、そもそもこの機能で記録されているなら、わざわざ紙に記録する必要性さえもないのかもしれない。これまで、「あれ、何時に出発したんだっけ?」と記憶を失念するたびに、車のドラレコや、LINEのメッセージの履歴(退勤時に妻に必ず連絡する)を調べたりしてまで、確かな数字を書こうと努力してきた。だがこの機能さえあれば、そんなものは一瞬で明らかになるのだ。それを知らなかったせいで、長いことずいぶんとバカバカしいことを続けてしまったのは、つくづく残念なことである。

 

タイムラインを紙の行動記録を補完するために使うか、あるいは行動記録をタイムラインに集約するか。長い目で見てどちらのほうが合理的なのかをこの際よく考えて、固定化した記録システムを再構築する契機としたいと思う。

 

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