雪国レポート:2021/1/8-14

「顕著な大雪に関する気象情報」が発表される中、1月8日㈮から市内に降り始めた雪は、猛烈なスピードで積もっていき、またたく間に辺り一面を覆い尽くして景色を一変させた。帰宅の時間帯を直撃したことから、夕方から道路の渋滞、通行困難等の交通障害が発生。8日の市内中心部の24時間降雪量は103cmに達した。雪は9日から11日の3連休中も断続的に降り続き、1月10日13時時点で、市内中心部の観測点において積雪244cm(最高積雪は12日の249cm)を記録した。この降雪量、積雪量はいずれも35年ぶりの水準で、雪には慣れているつもりの自分でも面食らうほかない、文字通りの記録的豪雪となった。

 


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↑8日夜のドラレコ画像。道路脇の雪が土手のようになっている。

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↑11日朝の状態。


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↑11日午後時点、3日分の雪が積もった車。


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↑それを1時間がかりで掘り起こした後の状態。

 

市内の幹線道路は雪で車線が狭まり、どこもかしこも渋滞が続いている状態。自分はなんとか12日から車で出勤しているが、住宅街は遅々として除雪が進んでおらず、車通勤できずに徒歩で通勤している人も非常に多い。歩道は雪で塞がっているため、歩行者は道路を歩かざるを得ず、今朝時点でもなお、歩行者と車が1車線分しかない狭いスペースで行き交う危険と隣り合わせの状態となっている。また、郵便や宅配便の配達の大幅な遅延、流通の停滞によるスーパー等の商品の不足、学校の休校、店舗の休業や営業時間短縮、行政によるゴミ回収の停止など、市民生活には広範かつ甚大な影響が出ている。

 

この間に起きた様々な出来事については、とにかく枚挙に暇がない。車で雪を押しのけて無理矢理右折しようとしたら雪の固さに負けてシエンタの後部ドアが凹んでしまったり、新聞が3日間配達されなかったり、近所の民家が雪の重みで倒壊したり、出勤しても除雪と除雪機用の燃料調達で丸一日費やしたり、住宅街の狭い道を車で通り抜けようとしたら圧雪路の深い轍でスタック寸前になって肝を冷やしたり、などなど。短期間であまりにも色々なことがあり、できれば何かに記録しておきたいところだったが、除雪や移動に時間と神経を使ってしまい一日一日を乗り切るのがやっとだったので、あいにくそれは叶わなかった。

 

とにかくまだ何もかもが大変な状況にあり、この「豪雪災害」は現在も進行中である。自分も心身ともに余裕がなく、「降雪歓迎、豪雪勘弁」などとつまらない洒落を言うのが精いっぱいだ。早く平穏な生活を取り戻したい、今はただそう願っている。

 

(60分)