雑念:2017/10/05

今日はたまたま20時に帰宅でき、予想外に時間ができたので、久々に思いつくまま書いてみる。


今月で、このブログの開設から8年が経った。アクセス数も気付いたら50万件を超えていた。ほぼ毎日更新していた最初の2、3年に比べたら、更新停止に等しい状態だが、それでも今なお不定期に記事の投稿を続けている。よくもまあこれだけの膨大な駄文を書き、恥ずかしげもなく人生の大部分をインターネットに晒してきたものだと思う。これもひとえに、匿名を徹底し、友人知人には存在を秘匿するという当初からの姿勢を貫いたがゆえにできたことだ。知り合いに読まれることを少しでも考慮したら、こんなに何でもかんでも自由に書くことはできなかった。自分が最初に選んだ方法は正しかったし、尊かったと、今つくづく実感している。これからも、マイナーチェンジをしながら、細く長く書き続け、自分の人生を映す鏡として、このブログを大事にしていきたいと思っている。


さて、結婚生活というのは、常在戦場である。常に色んなところに爆弾が転がっている。油断してうっかり起爆させてしまうともう目も当てられない。一瞬で瀕死の重症を負う。この大原則をわかっていながら、それでも妻の爆弾が頻繁に炸裂するのは、爆弾の見落としがあったり、信管の解体方法がわからなかったりするからだ。それゆえ、ほとんど毎週瀕死状態になっているのだから、自分という男は、本当にバカだと思う。子供が生まれてからもそれは変わらない。むしろ子供のことが頭の中に常駐するようになった分、今までほど妻に全神経を集中させられなくなったので、爆発リスクは高まっている。このところ仕事の帰りが遅くて平日はほぼ何もできず、精神的に余裕がなくなっていることも、この状況の悪化にいっそう拍車をかけている。「私が思ってることに、何で気づいてくれないの?」という類いの禁断の言葉を、最近は妻から頻繁に言われるようになってしまった。もともと世界一難しい妻だったのが、育児に自分の配慮不足が重なり、宇宙一難しい妻にクラスチェンジしてしまったようだ。妻本人も自身の心の難しさは多少なりとも自覚してはいるのだが、むしろそれゆえに、そんな妻を選んだ自分のことを運命の人だと信じているから、自身の気持ちを分かってくれない、助けて欲しいときにそっと寄り添ってくれない夫=自分に対して、失望の度合いを深めていると推察される。非常に深刻な状況だ。元々少なくなっている心理的なリソースを最大限妻に捧げて、妻の気持ちを分かろうとする努力の姿勢を示し、それを相手に理解してもらわないと、クライシスを迎えかねない。まったく、なんて自分はバカなんだろうと思う。妻がいなければ子供は絶対に生まれていなかったこと、そのために妻がどれだけ大変な経験をしたかということへの配慮を、のっどもと過ぎたらすっかり忘れて、家族や友人と付き合うように素の自分で接してしまうなんて。妻とは常に唯一無二の特別な関係であることを忘れず、何を言われても、怒られても、そっぽを向かれても、無茶な要求をされても、ひたすら「ありがとう」という感謝の気持ちで向き合わないといけないのに、なんでそうすることができないのだろう。自分が弁解したり、憤慨したりしてしまっていては、問題の火種は決して消えないし、火の勢いがひどくなるばかりだ。とはいえ、この問題は男女の根本的な違いによるところも多分にあるから、一生かけてもおそらく解決できないし、きっとどんな夫婦も程度の差はあれ、同じようなものだと思う。とりわけ、なりたくなかったはずの自分の両親の姿を、知らず知らずのうちにトレースしている気配があり、歴史を繰り返す愚かさに戦慄している。大切なのは常に誠実で謙虚であること、これに尽きる。


時間切れなので今日はここまで。次は、というか今後は、子供のことをもっと書きたいと思う。

(45分+30分、携帯)