今年の1月から適用対象者が拡大された、個人型確定拠出年金(iDeCo)の制度を利用して、毎月の給与から掛金を控除している。株式や投資信託の取引に使っている楽天証券を通じて昨年中に必要書類の取り寄せの準備をしておき、職場で制度の受け付け開始の案内が流れると同時にすぐさま利用を申請。国民年金基金連合会での審査を経て、今年3月に楽天証券の確定拠出年金口座を開設し、4月給与から掛金1万2千円の控除が開始された。毎月控除すると年間で制度の上限である14万4千円に達する計算である。自分は職場でのiDeCo利用者第1号だったようで、給与担当者には少々面倒をかけることになった。掛け金を使って購入している資産は、外国株式、海外REIT(不動産投資信託)、国内の3種類。市場の変動があり、今のところ損益は赤字となっているものの、掛金全額が年末調整で所得控除される税制上のメリット(年間約7千円の還付)と、将来の年金として積み立てていることを考えれば、今の損益がプラスかマイナスかというのは大した問題ではない。2ヶ月に一度、資産状況をチェックするくらいにほったらかすのがちょうどいいと思っている。14万4千円の掛金だと、仮に30年積み立てても合計432万円。所得税還付分が5%、運用による利益率が3%と仮定しても、プラス35万円で467万円であり、老後の備えとしてはかなり心許ない。しかし、2011年からかれこれ6年続けている純金・プラチナ積立や、公的年金である厚生年金と合わせれば、そこそこの金額にはなる。元々70歳くらいで死ぬのを目標にしているし、できれば生涯現役で働き続けたいので、これらに加えてさらに自分のためのお金を貯めることは、もう必要ないだろう。今後は、貯めるとすれば、家族に使うために貯めるべきだし、実際には貯める余裕もなくお金がどんどん出ていくことになると思われる。お金を殖やしつつ、最大限有効活用できるように、こうした制度を賢く使っていきたいと思う。
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