BAD CONDITION

鼻炎に起因する風邪が長引いて、今月2日ごろからずっと体調が悪い。発熱こそないものの、鼻水は出るわ、鼻は詰まるわ、そのせいで口呼吸になってのどが乾燥して咳が出るわという散々な状態。年のせいだろうか、最近は、風邪を引くとなかなか完治しない傾向が常態化している。今週末は、この体調不良のせいで色々失敗や損をした。


一つは、金曜夜から日曜朝まで、他機関のスキー合宿に参加した場面でのこと。体調が悪いので休もうかとも思ったが、前から参加が決まっていたのと、うちの大学から誰かしら顔を出しておかないと体面上よくないという意識から、同期とともに2人で20人の大集団に参加。土曜は晴天で、スキーのコンディションとしてはよかったものの、鼻づまりでリフトに乗って、標高の高いところから急激に滑り降りたせいで、耳の気圧調整ができなくなり、宿に戻った後に耳にフタでもしたように非常に声が聴き取りづらい状態になってしまった。4年前に長崎に行ったときの帰りの飛行機で発生した「航空性中耳炎」に近い症状だった。このせいで、夜の飲み会の時に、人の話がなかなか聞えなくて、しかも自分の声も鼻声になっているものだから、何度も聞き返したり、逆に聞き返されたりして、コミュニケーションがうまく行かなかった。ただでさえコミュ力が低いのにこの始末だから、もう手も足も出ないに等しかった。消防団出初め式とさいの神の行事の関係で、集団より一足先に帰ったことも手伝って、なんだか挫折感と徒労感にさいなまれた。


もう一つは、スキー合宿と消防団の行事から帰宅後の今夜、妻との関係でのこと。風邪薬のせいで眠かったり、頭がぼーっとしたりして、夕食後ついコタツで横になっていたところ、自分の体をくすぐろうとしてちょっかいを出してきた妻の手を反射的にひねってしまい、妻に腹を立てられてしまった。すぐに謝ればまだいいものを、つい「眠いんだ」などと弁解してしまったのだから、これまた始末が悪い。妻は自分の言うことを聞いてくれず、そのまま寝てしまった。やってしまった、と反省したときには、もう遅かった。


体調は常に万全にしておかないと、こういうミスを犯したり、貴重なチャンスを生かせず棒に振ったりすることになる。一番大事なのは、常に良好なコンディションを維持すること。そして万一、バランスを崩してしまったら、早く帰ったり、すぐに寝て十分休んだりして、最優先して直すようにすること。その重要性を、改めて強く感じた週末であった。

(25分)