確定申告

スギ花粉のシーズンもそろそろ終わりつつあるようだ。目がかゆくなったり、くしゃみが出たりすることがここ最近はだいぶ少なくなってきた。今朝は、久々に部屋の窓を開けて換気をした。窓の外に広がる雨上がりの青空の風景と、部屋を吹き抜けるひんやりした風が、寝ぼけ眼の自分の頭と体に活を入れてくれた。まだ朝晩と昼の寒暖の差が大きいが、じきに縮まっていくだろう。今日はそんな清々しい気分で始まった。


そして、夜。帰宅して玄関に置いてあった自分宛ての郵便を確認すると、関東信越国税局からのハガキが1枚入っていた。もしやと思ってハガキを開いて見ると、案の定だった。中には「振替納税のお知らせ」と書かれていて、4月20日にゆうちょ銀行から引き落とされる平成26年分の所得税及び復興特別所得税額が記載されていた。これを見て自分は、無事確定申告の手続きが済んだことを確認して、ほっと胸を撫で下ろしたのだった。


さかのぼること約2カ月半前の2月1日。自分は自宅のPCで、国税庁HPの「確定申告特集」のページを見ていた。前年の株式譲渡益が、申告をしなくてもよい上限である20万円を超えてしまい、初めて確定申告をしなければならなくなったため、やり方を調べていたのだ。株式譲渡益も、一般的な源泉分離課税の口座であれば確定申告の必要はないのだが、自分は源泉徴収なしの口座のため、課税対象となる譲渡益分の所得税を申告納税しなければならなくなったのである。サイトを見て、その中の一番簡単な方法を試してみることにした。それは、サイト上にある「確定申告書等作成コーナー」を使ってブラウザ上で申告書を作成し、それを印刷して最寄りの税務署に持ち込んで提出するというものだった。根拠資料かつ添付書類として自分で用意したのは、「平成26年分給与所得の源泉徴収票」(勤務先から交付)と「平成26年分株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」(証券会社から交付)の2種類のみ。あとは、これらの書類の金額を打ち込むだけで、3枚の申告書類を作成することが出来た。納付税額は自動計算されるし、記入漏れがあると警告してくれるようになっているので、特に迷うこともなく、30分ほどで全ての書類を整えることが出来た。納税方法は、一番手間の少ない口座振替を利用することにして、その手続きのための書類も1枚作成した。それらの書類を確定申告期間中の2月下旬に税務署に持参し、時間外の受付箱に投函。それからしばらく何の音沙汰もなく、手続きしていたことをほとんど忘れかけていたのだが、今夜ハガキを受け取って、やれやれと思って一安心したのだった。


給与所得と株式譲渡益を合算しただけのごくシンプルな内容だったので、初めての確定申告はとても簡単かつスムーズに済ませることが出来た。税務署から問い合わせが来ることもなかったし、費用も書類の印刷代と封筒代くらいしかかからなかった。ただし、納付した税額は34,000円となかなか大きな出費で、払うことに対して何の迷いもためらいもなかったとはさすがに言い切れないものであった。また、せっかくNISA口座を持っていたのに、それをうまく活用して非課税メリットを享受することが出来なかったことに対して反省もした。今回の納税額は勉強料というふうに考えて、来年は譲渡益を確定申告せずに済むよう、上手にやりくりしていけるようにしたいものである。

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