ロードバイク その3(ジテツウ)

ジテツウは 行きはよいよい 帰りが怖い
by ryuck


…なんて下らない句を詠んでしまうほど、ジテツウはときに多難なものである。今日はロードバイクで初めてジテツウ(自転車通勤)をしてみた。晴れ空の下を、さほど汗もかかずに清々しく走れた朝の出勤はよかった。ほぼずっと平坦な道をなのでクロスバイクのときよりも楽だったし、ゆっくり走ったにも関わらず、車で25分の道を33分ほどで辿りつけた。問題は帰りだった。定時であがって明るいうちに帰るつもりだったのだが、定時直前になって上司から予期せぬ仕事を命じられたため、それに苦戦していたら結局退勤が20時を過ぎてしまった。何も見えない暗い道を走ってもつまらないし、風が冷たいし、路面が荒れていて危険だし、実際に段差にタイヤをとられこけかけた上に、そのショックでクランクからチェーンが外れ、車体から異音が鳴り始めるしで、いいことなしだった。帰りの所要時間は50分。おっかなびっくり走る夜道は時間以上に長い距離に感じられて、帰宅時には精神的にすっかりくたびれてしまった。ジテツウは帰りが鬼門、という事実を改めて思い知るに至ったのだった。また、職場での自転車の駐輪の問題もある。高価なロードを屋外に1日放置しておくのは、いくらワイヤーロックで柱に固定しているといっても、盗難・破損の恐れを払拭できないため、精神衛生上よろしくない。せっかく日が長い時期なので、週1回はジテツウしたいと思っていたのだが、仕事の先行きが見通せず、急な残業もありうる今の状況下では、なかなか難しいかもしれない。

(30分)