読書まとめ(2013年12月)

職場の若手を集めての読書会を始めてからというもの、自分の読書のペースが向上した。当初期待していたとおりの効果が上がっていて、大変喜ばしいことだ。読書会で紹介する本にどれを選ぶかについては毎回非常に悩むし、A4サイズ1枚のレジュメを配ることにしているので、それを作る負担も小さくない(たいてい読書会の前夜になって慌ただしく書き上げる)が、そうした作業も含めて結構楽しんでやっている。読書会の参加者同士で本について意見交換をしたり、本の貸し借りをしたりもしており、単に一人で本を読んでいるだけでは得られない相乗効果が発揮されている。今年はこの読書会を基礎として、ディスカッションやプレゼンテーションを行う勉強会的な活動も有志で展開していきたいと考えている。いわば、若手職員による自主的なSD(スタッフ・ディベロップメント)活動である。仕事外での活動になるため、どれだけ人を集められるかは未知数であるし、これ以上手を広げると自分が責任を持って中心的な役割を担えるのか不安もあるが、何にしても周りの協力を得ながら高い志を持って実現していきたいと思う。


2009年12月から読書について記録するツールとして利用し始めた「読書メーター」だが、今も相変わらず利用している。メーター上で今日までの4年間に読了した本は43冊、ページ数は10372ページに達した。全てをここに記録している訳ではないので、実際の読了冊数はもう少し多いと思うが、平均でだいたい月に1冊のペースとなっている。積読の山はまだまだ高くそびえたっているので、今後はもっとペースを上げていきたいところだ。読書メーターは、非常に使いやすく有用なウェブサービスなので、読書会の参加者にも紹介して情報共有のために使ってもらおうと思っている。今後も、自分の読書における中心的な役割を果たしてくれることだろうと期待している。


読書メーターの機能で、1か月分の「まとめ」を作成することが出来ることを知ったので、それを以下に掲載してみる。来月もまとめを掲載できるよう、今月も積極的に読書に勤しみたい。


2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:663ページ
ナイス数:5ナイス

大学の淘汰が始まった! (宝島社新書)大学の淘汰が始まった! (宝島社新書)感想
2013年の春〜夏にかけての(主に国内の)大学に関する様々なトピックスが紹介されている本。最近の大学関連の動きをおさらいして概略的に理解するにはそこそこ有用だと思うが、いかんせん内容が薄っぺらい。著者は産経新聞編集委員だが、大学を巡る諸問題に触れてこそいるものの、著者自身が何らかの主張や考察を加えた部分は少なく、ほとんどが出来事や経緯の説明と、他者の著作等からの(かなり長い)引用で占められている。多くの大学関係者にとっては一般の報道等で知っていることばかりで、大学改革を考える上では物足りない内容。残念。
読了日:12月31日 著者:平山一城

ねこ背は治る! ──知るだけで体が改善する「4つの意識」ねこ背は治る! ──知るだけで体が改善する「4つの意識」感想
ずっと正しい姿勢だと思い込んでいた「背筋をピンと伸ばす」が間違いだったことに気付かされたのが本書を読んだ中での最大の衝撃だった。「より楽な姿勢を取れば、ねこ背にならない」という著者の主張は、まさに目からうろこで、実践してみて著者の方法の正しさを深く納得することが出来た。姿勢、腕の使い方、歩行と、何で今まで誰も教えてくれなかったのだろうと思うほど、著者の方法のどれもが体にしっくりきて、読めば読むほど驚くばかりだった。実際に体を動かし実践してみながら読むべき本なので、図書館では読まないほうがいいかもしれない。
読了日:12月17日 著者:小池義孝

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)感想
2009年に読んだ本を再読。優秀な新入社員を採用し、社内で育成するためのノウハウが満載の極めて実用的な一冊。経営者や人事担当者はもちろん、新人と接する一般社員、就活中の学生にとっても有用な内容。今の若者は自己の成長を実感できることを重要視しているため、放置プレイのOJTでは満足できず会社を辞めてしまう。彼らの成長意欲を満たし、やる気をもって活躍してもらうために、上司や先輩社員がしっかり見守りフォローしていく体制が必要。初読時は学生だった自分も、今や先輩社員の立場だ。新人と向き合う上でのヒントを得られた。
読了日:12月1日 著者:樋口弘和

読書メーター

(30分)