塗装

先週の土曜日の午前中、半年ぶりに車のディーラーに足を運んだ。アクセラの定期メンテナンスを受けるためだった。車を購入したときに、「パック・デ・メンテ」という半年点検を3年間受けられるサービスに加入した。今年2月に車検を受けた時に満3年が経過してその期間が終了したのだが、車の定期点検は今後も必要と考え、次回の車検までの2年間引き続き加入することにしたのである。点検ではエンジンオイルの交換や、タイヤ、ブレーキ等に異常がないかの検査が行なわれた。いつもなら、「特に異常はありませんでした」で終わるところなのだが、今回はフロントワイパーが痛んでいたのと、左後輪のパンク(釘が深々と刺さっていた)が発見され、それぞれ交換と修理という措置が講じられることになった。パック料金外のメンテということで、4000円ほどの追加料金が発生したが、タイヤのパンクは全く気が付いていなかった(運転席から対角線の位置にあるので普段見ることがない)し、そのまま走っていたらタイヤがバーストしていた恐れもあったので、点検で発見できたのは幸運だった。やはり定期点検は大事だなと強く実感したのだった。


その帰途、郵便局に車を停め、パンクしていたタイヤの様子を見ようと車の背後に回ったときのことだ。リアバンパーの見慣れない傷に目が留まった。黒い筋が数本、短いながらもくっきりと刻まれている。こんな傷は今までなかった。最近付いたのだろう。傷の位置(上向き)と形状からして、車をどこかに擦って付いた傷というふうではない。では、どこでこんな傷が付いたのか。しばし考えたところ、思い当たる節があった。もしかすると・・・これは、クロスバイクを車に積み込んだ時にペダルが当たってついた傷ではないか。長野のサイクリングイベントに参加する際、行きは家族に積み込みを手伝ってもらったが、帰りの際は一人でやるしかなく、そのときに重さを支え切れなくて、クロスバイクをバンパーにぶつけてしまった・・・ような気がする。そのときに、ペダルのギザギザした金属部分が当たって、この傷を刻んでしまった可能性があった。


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すでにあちこちに傷が付いている車ではあるが、ここまで黒くはっきりとした傷がついてしまったのでは、さすがにちょっと看過できない。ということで、初めて板金屋に塗装の修理を頼んでみることにした。帰宅後、傷の位置や大きさからネットで修理代の相場を調べてみると、2〜3万円らしいことが分かった。何箇所か店を回って見積もりを取り、一番安いところにしようと思い、その日の午後に近所の板金屋へ。初めて入った店だったが、ここでの見積もりが2万円で比較的安かったので、その場でこの店に頼むことを即決。修理のスケジュールを決めた。そして、今週の水曜の夜に店に車を預けて修理に出し、翌日木曜の夜に修理された車を取りに行った。夜中で暗かったので、懐中電灯を使ってリアバンパーを確認してみたが、傷はどこにあったのか分からないほど完全に消えていて、満足行く仕上がりだった。さすがプロの仕事だと思った。




こうして新品に近い状態を取り戻したリアバンパーだが、同じことが再び起きた場合はまた修理に出すかと言うと、さすがにそれは考えものだ。車は元々消耗品みたいなものだし、傷つくたびに直していたのでは際限がない。塗装修理が必要な状態にならないように、これからはもっと大事に扱うように気を付けなければ・・・2万円の出費で、そんな思いを新たにしたのだった。

(45分)