歯磨き

自分は去年の今の時期、親知らずの歯を4本抜く手術を受けていた。虫歯も十数本治療された。つまり、歯の関係で酷い目に遭っていた訳で、普通に考えれば、それまでの自分の歯へのぞんざいな態度を反省して、以降は歯磨きを相当念入りにやるように・・・すべきところだろうが、自分は歯を抜いた後の苦しみのことなどすぐに忘れ、相変わらず治療前のいい加減な歯磨きを続けてきた。そのせいか、最近、甘いものを食べた時に時折歯に染みるようになってきて、また虫歯を再発してしまったのだろうかと頭を痛めている。まだ予約は入れていないが、早いところ、歯医者の治療を受けるべきだろう。


ここに至って自分もようやく、事態を深刻に受け止めるようになってきた。父親が歯槽膿漏を患っているし、父方の祖父も生前は総入れ歯だったと聞いているので、家系的にあまり歯が丈夫なほうではない。それに、20代の8割は歯周病だという記事をついこの間の新聞で目にした。自分も真剣に歯のケアをしないと、今に取り返しのつかないことになりかねないと思い、歯磨きをしっかりやることにした。しかし、朝や昼は、時間的にしっかりと磨いている余裕がない。であれば、最低でも夜くらいは時間をかけてやるべきだろう。かといって、ただ歯磨きをするためだけに10分も20分も専念するようなことはなかなか難しいし、習慣にしづらい。そこで、自分は「風呂場で歯磨きをする」という作戦に出た。風呂に歯ブラシとコップを持ちこみ、湯船に浸かりながら歯を磨くのである。普通だったらぼーっとしているしかない湯船に浸かっている時間を、歯磨きの時間に充てれば時間の有効活用にもなるし、習慣化もしやすい。これは、学生時代に独り暮らしをしていたときにもたまにやっていたことだったが、今回のものが当時とは一味違う点は、これに加えて「防水DVDプレイヤーでアニメを見る」という行動も同時にやっているところにある。これにより、歯磨き中の退屈が解消される上、必ず一定時間(25分程度)歯磨きを続けることができ、さらに録りためたアニメの消化にも役立つという一石三鳥の効果も生じた。長風呂による血行促進効果も期待できるかもしれない(さすがに25分も湯船にどっぷり浸かってはいられないので、半分以上は「足湯」状態だが)。とにかくいいことずくめである。


これからどんどん寒くなり、長風呂には持ってこいの季節になるので、この「歯磨き+アニメ」の習慣を定着させ、リラックスしながら入浴を楽しみたいと思う。